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| ミズノスポーツ振興会では、1990年度より「ミズノ
スポーツライター賞」を制定し、スポーツに関する報道・評論およびノンフィクション等を対象として、優秀な作品とその著者を顕彰しています。 |
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| 第17回(2006年度) ミズノ スポーツライター賞 |
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<制定目的> |
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| スポーツに関する優秀な作品とその著者(個人またはグループ)を顕彰してスポーツ文化の発展とスポーツ界の飛躍を期待するとともに、これからの若手スポーツライターの励みになる事を願い制定 |
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<選考対象> |
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| 主として新聞・雑誌・単行本などを通じて書かれたスポーツ分野の報道・評論・ノンフィクション等で、当該年度に発表されたもの |
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| ・委員長 |
岡崎 満義 氏(元文藝春秋社取締役、「ナンバー」初代編集長) |
| ・委 員 |
杉山 茂 氏(スポーツプロデューサー、元NHK報道センター長) |
| ・委 員 |
村上 龍 氏(作家) |
| ・委 員 |
ゼッターランド・ヨーコ氏(スポーツキャスター) |
| ・委 員 |
水野 正人 氏((財) ミズノスポーツ振興会会長、ミズノ(株)会長) ※順不同 |
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| 《対象者》 |
日本人および日本在住の外国人 |
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<受賞者及び選考理由> ※所属・年齢などは当時のものです。 |
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ミズノ
スポーツライター賞 最優秀賞 |
(トロフィー、副賞
賞金100万円) |
| 「南の島の甲子園―八重山商工の夏」 |
| 下川 裕治(しもかわ ゆうじ) 双葉社 |
2006年春、夏の甲子園に連続出場を果たした沖縄県代表八重山商工は、その異色のスタンドの応援風景、伊志嶺監督のユニークな人柄や采配、小学生時代からの同級生という離島の子どもたちだけのチーム構成など、本土の高校野球部にはない独特の味わいをもつチームとして、話題と好感を集めた。
本書は、この不思議なチームに魅せられて、その中心にいる伊志嶺吉盛監督の野球人生を追ったルポであり、また、八重山商工野球部を通して見た沖縄(八重山)文化論、もしくは風土紹介書とでもいうべき著作である。著者によれば、もはやヤマトの国には失われた、いいかげんさや激しさややさしさを包み込んだ人間的な生の面白さが、島には満ちあふれているらしい。八重山商工の野球は、その表現形態の一つともいえる。
著者の父親は長野県の県立高校の教師で、野球部の監督だった。日曜日などない、父親抜きの家族旅行しか経験のない著者は、伊志嶺に父の姿を重ねあわせる。その著者の述懐がたびたび挿入されることが、本書に奥行きを与えている。また文中登場する人たちの方言の「〜さー」といった言い回しのやさしさや、文章全体からたちあがってくる島独特の「ゆるい」感覚には、なんともほのぼのとさせられ、いろいろな要素の入った楽しく読める魅力的な作品である。
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ミズノ
スポーツライター賞 優秀賞
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(トロフィー、副賞
賞金各50万円) |
| 「ラストサムライ―片目のチャンピオン武田幸三」 |
| 森沢 明夫(もりさわ あきお) 角川書店 |
本書は、元新日本キックボクシング協会ウェルター級王者、元ラジャダムナンスタジアム・ウェルター級王者であるキックボクサー、武田幸三を描いた人物ドキュメンタリーである。武田の闘いぶり、見に来てくれるファンへのありがとうの気持をKO勝負で見せたいというサービス精神、そしてほとんどサディスティックにさえ感じられるほど、己の体力・精神力の限界に挑む徹底したトレーニングなどが無駄のない、軽快な文章で描かれている。描かれた者としての武田幸三の生き方が愚直で壮絶なものであれば、それを描いた著者森沢明夫のライターとしてのスタンスも愚直でひたむきである。今どきこんな人はいないだろう、と思われるような希有な存在の二人が出会い、書く者と書かれる者との関係のなかで確かな信頼と絆が築き上げられたことに、ある意味での奇跡のようなものを感じさせる点もまた、本書の魅力である。
帯には作家・伊坂幸太郎氏が若い読者に本書を薦めるメッセージがあるが、道を見失いそうな少年や自信をなくした親たちにぜひ推薦したい本である。教育基本法の改正をはじめとして教育にかかわる問題が山積している現在、拍手を送りたい作品である。
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