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| ミズノスポーツ振興会では、1990年度より「ミズノ
スポーツライター賞」を制定し、スポーツに関する報道・評論およびノンフィクション等を対象として、優秀な作品とその著者を顕彰しています。 |
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| 第15回(2004年度) ミズノ スポーツライター賞 |
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<制定目的> |
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| スポーツに関する優秀な作品とその著者(個人またはグループ)を顕彰してスポーツ文化の発展とスポーツ界の飛躍を期待するとともに、これからの若手スポーツライターの励みになる事を願い制定 |
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<選考対象> |
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| 主として新聞・雑誌・単行本などを通じて書かれたスポーツ分野の報道・評論・ノンフィクション等で、当該年度に発表されたもの |
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| ・委員長 |
岡崎 満義 氏(元文藝春秋社取締役、「ナンバー」初代編集長) |
| ・委 員 |
田 英夫 氏(参議院議員、元共同通信社 社会・文化部長) |
| ・委 員 |
杉山 茂 氏(スポーツプロデューサー、 元NHK報道センター長) |
| ・委 員 |
松本 千代栄氏(お茶の水女子大学名誉教授、(社)日本女子体育連盟会長) |
| ・委 員 |
村上 龍 氏(作家) |
| ・委 員 |
水野 正人 氏((財) ミズノスポーツ振興会会長、ミズノ(株)社長) ※順不同 |
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| 《対象者》 |
日本人および日本在住の外国人 |
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<受賞者及び選考理由> ※所属・年齢などは当時のものです。 |
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ミズノ
スポーツライター賞 優秀賞 |
(トロフィー、副賞各50万円) |
| 「アラビアン・ホースに乗って 〜ふたりで挑んだ遥かなるテヴィス」 |
| 蓮見 明美 (洋泉社) |
「テヴィス」とは、テヴィス・カップ・ライド。正式には「ウエスタン・ステーツ・100マイルズ・ワン・デイ・ライド」といい、米国西部シェラネバダ山脈の急峻な山岳地帯と砂漠のような荒野の100マイルを24時間以内に馬で駆ける長距離耐久乗馬レースのこと。本書の主人公蓮見清一は乗馬経験ゼロだったが、2001年秋、NHKが放映したこのレースのドキュメント番組を見て「決めた!このレースに出る」と叫んだという。
険しい山岳地帯や半砂漠の、ほとんど道とはいえない細いトレイルを馬に乗って駆けぬける。表題のテヴィス・カップのような100マイルライドになると、日の暮れた後、深い森の漆黒の闇の中をただひたすら馬に任せて走る。乗馬が身近ではない日本の一般人には、驚くべき世界が展開し、とても面白い。
本書の構成は素直な時系列だが、二人が少しずつ扉を開けて、新しい世界を覗いていく様子を読者がともに経験できて興味深い。これは大抵の日本人にとってまるで馴染みのないものであるからで、ここにも題材の強みがある。また歩みが順調には行かず、多くの有能な協力者の全面的なサポートがありながらも挫折が用意されていることも、定石どおりとはいえ、物語を盛り上げている。
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| 「五輪の歩んだ道 巨大イベントの108年」 |
| 毎日新聞社東京本社 運動部 五輪取材班 |
2004年1月4日からアテネ五輪開幕直前の8月1日まで、日曜日に計30回掲載された。まず登場するのが第1回アテネ大会の英雄スピリドン・ルイスで、一般に羊飼いだったと伝えられている。だが、実際は農家の次男でマルーシのきれいな水を桶に入れて担ぎ、12キロ南のアテネまで日に2往復、歩いて運んでいた。帰り道は走っていた。マラソンを走ったのは結婚に反対していた恋人エレニの父親に認めさせようという一心からで、道路わきのエレニとその父からもらったオレンジとひと口のコニャックが不思議な力をあたえてくれた。英雄になったあとも2度とマラソンは走らず、もとの水運びの生活にもどった。「ほうびを」という国王に願ったのは「荷車と馬を」だった。36年のベルリンに特別招待され、ヒトラーに歓待されたが、入場式ではギリシャ選手団でただひとりナチス式の敬礼をしなかった……。記者はルイスの孫一家を訪ね、生の取材でこうした証言を聞いて書く。
第11回ベルリンの「ナチス・オリンピック」、「商業五輪」「民営五輪」といわれた84年ロサンゼルス、血塗られたミュンヘン、東ドイツのエリート強化策、国際社会への復帰をアピールした東京と円谷幸吉の悲劇、チェコの「プラハの春」、ジム・ソープの金メダル剥奪事件……。1世紀余の五輪史に残る節目のできごと、テーマを文献や資料だけに頼らず、その本人や遺族、関係者を探し出して生の話、隠れたエピソード、角度の違う見方を綴っている。
五輪の歴史が単に「過去の出来事」ではなく、いまに生きている人びとに深く関わっていること、多くの人の人生に影響を与えていること、そして立場、見方によって様々な捉え方ができるのだという視点で各記者が書いているのがいい。文章も構成もしっかりしている。型にはまった連載でないものをという姿勢が感じられた。
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