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| ミズノスポーツ振興会では、1990年度より「ミズノ
スポーツライター賞」を制定し、スポーツに関する報道・評論およびノンフィクション等を対象として、優秀な作品とその著者を顕彰しています。 |
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| 第13回(2002年度) ミズノ スポーツライター賞 |
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<制定目的> |
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| スポーツに関する優秀な作品とその著者(個人またはグループ)を顕彰してスポーツ文化の発展とスポーツ界の飛躍を期待するとともに、これからの若手スポーツライターの励みになる事を願い制定 |
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<選考対象> |
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| 主として新聞・雑誌・単行本などを通じて書かれたスポーツ分野の報道・評論・ノンフィクション等で、当該年度に発表されたもの |
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| ・委員長 |
岡崎 満義 氏(元文藝春秋社取締役、「ナンバー」初代編集長) |
| ・委 員 |
田 英夫 氏(ジャーナリスト、前参議院議員、元共同通信社
社会・文化部長) |
| ・委 員 |
廣 堅太郎氏((財)日本体育協会評議員、元広報委員会委員長) |
| ・委 員 |
松本 千代栄氏(お茶の水女子大学名誉教授、(社)日本女子体育連盟会長) |
| ・委 員 |
村上 龍 氏(作家) |
| ・委 員 |
水野 正人 氏((財) ミズノスポーツ振興会会長、ミズノ社長) ※順不同 |
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| 《対象者》 |
日本人および日本在住の外国人 |
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<受賞者及び選考理由> ※所属・年齢などは当時のものです。 |
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ミズノ
スポーツライター賞 最優秀賞 |
(トロフィー、副賞 賞金100万円) |
| 『ヒディンク・コリアの真実』 |
| 慎 武宏(シン・ムグァン) (TBSブリタニカ) |
韓国の日本に対する感情は私たちの想像を絶するものがある。日本の植民地支配当時も「サッカーだけは日本に絶対負けない」という誇りを持ち続けてきた韓国であるが、日韓(当然の事ながら向こうでは韓日となる)W杯サッカー共催が決まった後も韓国サッカーの状況は常に日本との対比の中で韓国内では語られた。その成功の要因はフース・ヒディンク監督によるところ大であった。
本書はそのヒディンクと選手達がいかに困難を乗り越えたのか、その「真実」とは何かを検証していく。著者は在日の書き手であるだけに、韓国に対して公平で、冷静な見方を保っている。選手へのインタビューも丁寧だ。また文章も歯切れがよく、読ませる。あらためてスポーツ・ノンフイクションの分野でこれまでにない視点と取材力で着実に力をつけてきたライターが育ってきていることを実感させてくれる作品ではないかと思う。
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ミズノ
スポーツライター賞 優秀賞
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(トロフィー、副賞 賞金各50万円) |
| 『チュックダン!〜在日朝鮮蹴球団の物語』 |
| 河崎 三行 (双葉社) |
かつて日本に在日朝鮮人による強力なサッカーチームがあったことはほとんど知られていない。1961年に朝鮮総連が後押しし、全国から優秀な選手を集めてつくった蹴球団(朝鮮語読みでチュックダン)は結成直後の西日本遠征で実業団、大学チームを連破してその実力のほどを見せつけた。
草創期の中心メンバーだった李昌碩を軸に、関係者の聞き書きを丹念に集め、黎明期、全盛期、そして衰退期それぞれの代表的な選手にスポットをあてることでさながら群像劇の様相を呈しながら、全体として蹴球団のもっていた独自のチーム事情、ひいては日本社会におけるマイノリティとしての在日社会のスポーツ事情を浮き彫りにしている。しかし、本書を優れた読み物にしている第一の要因は、個々の選手の心のひだや揺れが的確に表現されている点であろう。著者が丁寧な取材を通じて選手たちを十分に理解したからこそ、可能となったことに違いない。
著者は文章力もあり、分析の仕方にも無理、無駄がなく、派手さ、ドラマ性のあるノンフィクションではないが、地道で手堅い取材、執筆の成果がうかがわれる。従来とりあげられることのなかったテーマに取り組んだ視点のユニークさ、テーマへの迫り方、綿密な取材と地味だがわかりやすい文章力は評価でき、派手さや重厚さを抑えた簡潔な表現も好感が持てる。
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| 『2002年よさこい高知国体〜高知で変わる
高知が変える』 |
| 高知新聞社/2002年よさこい高知国体取材班 |
2002年(平成14年)の高知国体は、橋本知事の「天皇杯優勝にこだわらない」という発言で注目され、結果的にも10位に終わって開催県優勝の"伝統"を39年ぶりに崩し、国体改革に具体的成果をあげたと評価された。
その流れを追った応募作は第1部「国体開催県の試み」(7回)、第2部「『国体』を聞く」(7回)、第3部「『国体』あすの風」(12回)の三部構成で、通しの見出しタイトルが「高知で変わる 高知で変える」。テニス、弓道、高校野球、サッカー、ライフルの5競技が秋季から夏季大会に移行、陸上は秋季大会直前に実施することで宿泊問題を大幅に軽減したこと、閉会式は初めて屋内で実施したこと、輸入選手の減少なども、長年懸案だった国体改革がようやく動き出したと印象深かった。
国体は内容が複雑なだけに、開催予定県以外は関心が薄く、新聞も地元開催でもなければなかなか取り上げない。高知新聞の担当者も初めて知る世界に驚いたと思う。最も嘆くべきは、高知が結果的に貴重な先鞭をつけてくれた問題を、全国紙などのメディアがなぜきちんと取り上げないのかだと思う。
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