3月11日、東日本を襲った未曾有の大地震は、戦後日本が営々と築き上げてきた安心・安全社会を一瞬にして崩壊させました。以来、被災地の多くの人々は恐怖と不安の底から、混迷と絶望の闇に閉じ込められたままでした。
しかし、「なでしこジャパン」という可憐な花々はひとつに束ねられて世界一の大きく美しい花束となり、被災地の人々に生きる希望と夢を与えてくれました。耐えて忍んで諦めず挑戦し続ける姿は、観る者に心の底からの感動を呼び起こし、奮い立つ勇気を与えてくれました。
スポーツは、どんなに厳しい過酷な状況におかれても、夢を追い求めることの大切さを人々に教えてくれる最高の教科書です。
スポーツを「書く」ということは、スポーツの世界で繰り広げられる多種多様な事象を、読む人の心にいきいきと甦らせることです。その上で客観的な報道性(記録性)と時流に迎合しない批評性を併せ持つことにより、人々にスポーツの真価を伝えることです。それはスポーツの文化性と社会性を高めるために必須の営みだと言えます。
今年度で22回目を数える「ミズノスポーツライター賞」は、「スポーツの世界を文字で描き伝える」スポーツライターの業績を顕彰するわが国唯一の賞として、その価値と使命がいよいよ大きなものとなっています。本年も21世紀のスポーツ界とスポーツ文化のさらなる発展に寄与することを目的として、スポーツ報道とスポーツ・ノンフィクションに関する優秀な作品を広く公募いたします。 |