2010年VANCOUVER日本代表応援レポート

日本代表スピードスケートレーシングスーツ

2010/01/20


ミズノは、財団法人日本スケート連盟とのオフィシャルサプライヤー契約に基づき、第21回オリンピック冬季競技大会(2010年2月12日〜28日/カナダ・バンクーバー)で、日本代表選手が着用するスピードスケートレーシングスーツを完成させました。

開発コンセプトは以下の3点です。
(1) 抵抗削減
(2) 力強いスケーティング動作のサポートとスケーティング姿勢の保持
(3) 着用時の快適性



「日本代表スピードスケートレーシングスーツ」

「日本代表スピードスケートレーシングスーツ」特長

3次元コンピュータグラフィックスで動作を再現し、そこから皮膚の伸縮量、方向などを解析することで、最適なウエアのカッティング・素材を導き出すミズノ独自のウエア設計手法『ヴァーチャルボディデザイン』を採用しています。
スケーティングに重要な首・臀部・腰・腕周辺の皮膚の動きに注目し、空気抵抗削減の素材や伸縮性の異なる複数の素材を組み合わせたレーシングスーツが完成しました。
各素材の配置選定のため、風洞実験も繰り返し実施しました。
素材面では、楕円形をしたメッシュ状の凹凸を生地表面に樹脂加工した新素材(※1、以下 メッシュ状樹脂加工素材)を開発しました。従来のウレタンラミネート素材と同等のハイパワーストレッチ性に加えて、空気抵抗削減効果や、熱を逃がすための通気性にも威力を発揮します。

(1)約5%の空気抵抗削減
空気の流れによって物体表面に渦が発生する位置に突起を配置することで、渦の発生を抑制し空気抵抗を削減することが出来ます。
そこで、空気抵抗削減に効果の特に高い頭部に縫い目による突起を配置しています。
表面に凹凸のある新素材のメッシュ状樹脂加工素材を頭部等に配置することでも(図1/(1))、同様の効果を発揮しています。
さらに、空気の流れが最初にあたる前頭部や胸上部には低抵抗のウレタンラミネート素材を配置しました(図1/(2))。
その結果、前モデルと比較し約5%空気抵抗を削減しました。

(2)力強いスケーティング動作のサポートとスケーティング姿勢の保持
伸ばした状態から素早く縮める動作が必要な腕、臀部に、生地が伸びにくいハイパワーストレッチ性のウレタンラミネート素材を配置(図1/(2))。
生地が伸びにくい分、逆に伸びたときに戻ろうとする力も大きく、その力で腕の速い振り、脚の後ろへの力強い蹴り出し動作をサポートします。また、姿勢を保持するために皮膚の伸縮を抑えるべき腰にも、同素材を配置しています。
生地が伸びにくいため、スケーティング中の腰を深く折り曲げた前傾姿勢の保持をサポートします。

(3)熱気や蒸れによるスーツ内の不快感を軽減
従来、頭が下がらないように頭部から首周辺や、腕の振りや姿勢を保持するために肩甲骨周辺に、ハイパワーストレッチ性のウレタンラミネート素材を配置していましたが、通気性が低く、着用中に蒸れを感じることがありました。
そこで、熱気の溜まりやすい頭部や肩甲骨周辺に通気性に優れた新素材を使用しています(図1/(1))。
ウレタンラミネート素材と同等のハイパワーストレッチ性があり、通気性のあるメッシュ状樹脂加工素材を、熱気の溜まりやすい頭部や肩甲骨周辺に使用することで、スーツ内に溜まった熱気や蒸れを放出し、着用時の不快感を軽減します。


■デザイン
金メダルをイメージさせるゴールドをメインカラーとしています。
ゴールドの生地を大胆に配置し、強さを表現する蛇を毛筆の力強いタッチで描いています。

http://www.mizuno.co.jp/ouen/2010/01/post_2.html