我々一行が訪れたネバダ州立大学リノ校は学生総数30,000人、創立132年を誇る・・・それはそれは広く、いくつもの校舎と野球場やアメリカンフットボール場、テニスコートなどが広がり、キャンパス内には緑も多く、大変心地よく快適に勉学にいそしめる環境でした。 ・・・・が、学校から5分も歩くとカジノのあるホテル群が立ち並んでいるのは、果たして環境がよいといえるのでしょうか!???(笑) そんな中、今回の研修内容は「Connecting assessments to training objectives for health and functional goals ; 体力査定と健康&機能的ゴールのためのトレーニング目的を連結する」。つまり・・・「体力レベルを知ることで始めて、本当に効果的なエクササイズの作成が可能となる」ということに一貫していました。 1日目は私達自身のアセスメント(体力査定)、2日目はその結果に合わせたトレーニングプログラムを考え、実際に体験するという内容でした。 では、実際にどんなことを体験したのかお伝えしていきましょう。
(1)心臓血管系持久力(トレッドミルテスト&ステップテスト)(2)骨密度(3)体組成(4)柔軟性 (5)筋持久力(6)機能的ADL(敏捷性&静的・動的バランス)
目的は(1)心肺機能向上(2)体重管理(3)体脂肪燃焼です。これらの目的を達成するための条件は、まずクライアントが目的を持っていること、その目的に合った運動強度を個別に保つことです。そうすることでより健康的或いは機能的な状態が実現できるというわけです。 今回紹介された7つのエクササイズはRPE(主観的運動強度)10〜18、「楽である〜非常にきつい」範囲のものでした。その内の1つ「Sprit Training Combinations スプリットトレーニングコンビネーション」をご紹介します。スプリットとは分割、分散するという意味。
例えば30秒から1分間泳ぎの手法でRPE14〜17、アクティブレストを挟み、30秒から1分間は抵抗を活用した動きでRPE14〜17を保つ・・・使用部位や器具、水深を変えるなど異なるトレーニングを交互に組み合わせて目標心拍数を保つ方法です。時間の感覚も時計を見ながら行うのと残り時間がわからないで行うのとでは、力の入り具合が違います。気持ちが効果の質を左右することもわかりました。いつもは指導者としてデッキ上から行っているわけですが、自分が水中で体験することで持続時間や強度設定、また指導者のキューイングのタイミングや参加者のスキルによって同じエクササイズでも効果が出せるかどうかが決まるということも実感できました。 レッスンは指導者と参加者との双方向のキャッチボールであり、「参加者が満足するレッスン」を参加者と一緒に考え、実現するために導いていくことが私達の仕事ではないでしょうか。そのためには知識や理論は勿論のこと、人の心の声を聴く力、臨機応変力、演出力など多岐にわたる能力が必要だと感じました。 『その人の現在の体力レベルを知ることで、本当にその人にフィットしたトレーニングが組み立てられる=望みが叶う』自分自身を知り、自分の仕事を見直すきっかけになる非常に貴重な体験ができました。