
2011年3月11日に発生した東日本大震災により甚大な被害がもたらされました。亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
ミズノ株式会社は、被災された皆様の救済や被災地の復興支援に役立てていただくため、義援金とスポーツウエアなどの救援物資を送らせていただきました。また、グループ社員の自発的な募金に加え、海外法人でも現地従業員が中心となった、被災地支援のためのキャンペーン活動などでの義援金募集活動を実施しております。
被災地での一日も早い復旧・復興がなされますことを、心よりお祈りいたします。
第98期の売上高は 1,500億3千2百万円(前年比0.9%増)、経常利益は 44億6千9百万円(前年比 46.3%増)となり、当期純利益は、28億3千8百万円(前年比 77.1%増)という結果になりました。
当期は、日本での販売がやや減少したものの、管理強化に努め、増益を確保。一方欧米では現地通貨ベースで二桁成長を達成、アジア・豪州地域も現地通貨ベースでの増収を達成しました。
為替レート変動により、国外売上に対し28億円の換算による減収要因はありますが、グループ全体で増収・増益となりました。
商品別では、リーマンショックにより、昨年度縮小傾向であったゴルフ品が欧米で回復も、連結全体業績では減収となりました。ベースボール品は全体で横ばい、スポーツウエアは日本で減収でした。グローバルで拡大傾向を続けているスポーツシューズ市場への積極展開で、特にランニングシューズが欧米・アジアで販売を伸ばし、増収の柱となりました。

日本での売上は1,108億円で対前年0.9%の減少でした。
各地で開催されるランニング大会の人気の高まりで、ランニングシューズ市場が拡大しています。衝撃吸収と安定性を両立させた、ミズノ独自の波型プレート「ミズノウエーブ」を進化させた高機能のランニングシューズが、市場の高い評価を得ました。
また、サッカーシューズでは、本田圭佑選手をはじめとする世界で活躍するミズノアドバイザリースタッフが使用し、人気を博した無回転シュートが打てるシューズ、ドリブル機能を高めたシリーズなどが好調でした。
ゴルフ品では、フィッティングによるプレイヤーのニーズに応えるサービスを展開、軟鉄鍛造アイアンの打球時の心地よさを一層追求したミズノMPシリーズが多くのゴルファーから支持されました。
一方で、スポーツアパレルは需要喚起に努めたものの十分な成果を上げることができず、全体として減収となりましたが、管理強化を行い、利益率を改善しました。ベースボール品は、ほぼ横ばいの結果でした。
欧州の現地通貨ベースでは、売上は対昨年20.2%の増加ですが、円換算でマイナス13億円の換算為替レートの影響がありました。
欧州PGAツアーをサポートするオフィシャルワークショップカーをリニューアルしゴルフ品ではブランド力向上を図りました。この成果もあり、<JPX 800>アイアンがミズノの技術力の高さを評価され、英国や北欧で販売を伸ばしました。
また、ランニングシューズ<WAVE RIDER 14>は多くのランナーに支持され売れ行きは好調に推移しました。一方、製品調達コストはポンドやユーロの下落により上昇を招いたものの、徹底した経費削減によりコスト増を吸収するように努めました。欧州各拠点では地方大会等でのイベントの機会をとらえ、実際にユーザーに体感して機能を実感してもらう「草の根(グラス・ルーツ)販促」の展開により新規顧客の開拓に努めました。
米州では現地通貨ベースで、売上は対昨年16.1%増加、円換算ではマイナス12億円の換算為替レートの影響がありました。
米国のランナー人口は増加しており、シリアスランナーを対象顧客としている専門店(プロショップ)を中心に「ミズノウエーブ」機能の優秀性を訴求し拡販に努めました。主力の高機能ランニングシューズは売上を大きく伸ばし業績伸長の牽引力となりました。前年度において振るわなかったゴルフ品においても、ユーザーのスイング特性に合わせたカスタムフィッティングに対する顧客の支持が増大し、売上が回復しました。また、高機能のスポーツシューズはカナダや南米においても好調に推移しました。
アジア・オセアニアでは、現地通貨ベースでは売上は対昨年1.8%増加、円換算でマイナス2億円の換算為替レートの影響がありました。
経済成長を続けるアジア・オセアニアでは、現地販売拠点のある中国、台湾、オーストラリアにおいて、競争力強化の方針を掲げて販売チャネルの見直しや調達の効率化を進めました。台湾ではマラソンや野球などのスポーツ大会における着実なシェアアップを目指し、スポーツシューズやスポーツアパレルを中心に販売を伸ばしました。オーストラリアでは2010年度にスポーツシューズやウエアの本格的な販売を開始し、積極的な展開により増収増益となりました。中国では、小売店舗網の再編を含む販売拠点の整備、商品在庫の圧縮やコスト管理強化など経営効率化を進めました。この結果、収益性は向上し増益となりました。
2011年度の製品カタログより、ミズノ独自の認定基準「ミズノグリーングレード」の掲示を行い、ユーザーの皆様への環境情報の提供を開始しました。
素材調達から廃棄までの各段階における個々の環境配慮項目をポイント化して、各商品について評価をし、製品ごとにゴールド、シルバー、ブロンズのメダルを認定することで、環境配慮のレベルを分かりやすくしたものです。
環境への配慮も品質であるという思いを具現化するために、今後もお客さまへ環境情報の提供を行うとともに、環境配慮型商品の開発と展開を一層進めて行きます。
全国的なマラソンブームの中、10月30日に第一回大阪マラソンが開催されます。この大会に私たちミズノは協賛し、日本最大級のシティマラソンを盛り上げていきます。ゴールとなるインテックス大阪のすぐ前に、私たちの大阪本社があります。今後ますます拡大する市民ランナーをサポートするために、私たちの品質・技術・クラフトマンシップを発揮して行きます。
2011年度は経済状況の活性化を考慮して、年間売上高を1,520億円、経常利益45億円、純利益25億円を見込んでおります。中期の計画はグラフの通り、2014年3月期売上高1,670億円、経常利益70億円への成長を計画しております。
東日本大震災の影響などで経済の見通しはまだ不透明ではありますが、2011年度から連結業績を成長させていく中期計画を策定いたしました。2011年度は将来を見据えた変革の年として、グローバル成長の実現に向けての研究開発・商品企画・製造販売の体制を整備して行きます。

| 円/USD | 103.7 | 93.5 | 87.7 | 82.5 |
|---|---|---|---|---|
| 円/GBP | 175.3 | 147.3 | 133.1 | 135 |
| 円/EUR | 144.4 | 130.6 | 113.5 | 120 |
<決算為替レート推移>
11年度は想定レート(12-13年度も同レートを使用)
米国では経済指標が景気回復を示す一方、欧州では一部のユーロ加盟国での財政悪化が表面化しています。成長するアジア市場でも、今後市場競争の激化やコストの上昇も予想されます。
東日本大震災の影響で、日本国内の景気回復もやや時間がかかる見通しですが、スポーツで日本を明るくして、一日も早い復興に貢献したいと考えております。
2011年度も私たちの製品やサービスで日本が元気になるよう、また全世界で飛躍できる年になるよう、社員一丸となって努力してまいりますので、株主の方々をはじめ、ステークホルダーの皆様のご支援をよろしくお願いいたします。