
2010年度のミズノは、変化の激しい経営環境に適応するため「アタック&ディフェンス」を事業スローガンに掲げ、管理強化によるディフェンスを固めながら、世界に通用するミズノならではの高機能商品の開発と、グローバル市場での販売強化に取り組みました。また、日本市場においては、少子高齢化社会の進展により若年層のスポーツ市場規模が縮小する中で、全国の小売店とともに成長するためのSOZO営業の推進を行い、健康スポーツの増進など、ニーズに合った新たな価値を提供しつつ、地球環境保全、CSR調達、リスクマネジメントなど、ミズノCSR方針に沿った活動にも積極的に取り組んで参りました。
2011年は、次のステージに向けて成長するため、全社員が情熱を持って変革に向け足を踏み出す改革元年として、「Go with Passion!」を事業スローガンに掲げ、グローバル化とビジネスモデルの再構築による、成長への転換の年にしていきます。
2010年6月、南アフリカの地で、サッカー日本代表・本田圭佑選手の無回転シュート(ブレ球)がゴールネットを揺らし世界中をアッと言わせました。本田選手はミズノアドバイザリースタッフの1人で、この無回転シュートをサポートしたのが、ミズノが本田選手と二人三脚で開発したサッカースパイク「イグニタス」でした。「ええもん作りなはれや」という創業者・水野利八翁の言葉は、1906年の創業以来1世紀以上にわたって私たちミズノのモノづくりの不変の精神となり、ミズノブランドのコアである「品質(クオリティ)に裏打ちされた卓越した技術(テクノロジー&クラフトマンシップ)」となって商品に息づいています。
また、ミズノではトップアスリートへのサポートとともに、地域のスポーツ振興を目的に、主に地域の小売店とともに「ミズノビクトリークリニック」というイベントを2006年より開催し、ミズノの社員選手や、各競技の契約選手などを講師としたスポーツの実技指導・講習・講演・サイン会を行っています。さらに、2008年からは、運動会シーズンには、子ども達に体を動かす楽しさを知ってもらおうと「ミズノ運動会必勝塾」や「走り方教室」も開催しています。これらの活動は、毎年開催数を増やし続け、2010年には全国各地でミズノビクトリークリニック535回、延べ約5万人、運動会必勝塾・走り方教室は40回、延べ932人が参加する活動となりました。
スポーツがくれる歓びと感動を多くの人にお届けすることで、人々がより豊かで快適な生活を送れるようにしていくことは「より良いスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する」というミズノの経営理念を具現化する活動の一つとして、これからも積極的に行っていきたいと考えています。
2010年11月に、社会的責任に関する国際規格ISO26000が発行されました。これは、社会的責任とは何か、社会的責任を果たすために何に、どのように取り組むべきかという手引きを提供する国際規格であり、これまで、ミズノとして取り組んできたさまざまなCSR活動を一度棚卸しし、次のステージに進む絶好の機会となると捉えています。その意味では、まさにミズノの事業活動としての改革元年と歩調を合わせたタイミングとなりました。
このISO26000で取り上げられた、1.組織統治 2.人権 3.労働慣行 4.環境 5.公正な事業慣行 6.消費者課題 7.コミュニティへの参画及びコミュニティの発展という社会的責任の7つの中核主題の一つひとつについて、現在、そして子ども達の未来のためにミズノが果たすべき役割は何かを今一度見つめ直し、これを事業の中に落とし込んで経営と一体化させること、CSRへの取り組みを企業活動そのものであるという形にすることを意識し、「持続可能な社会の実現」に取り組んでいきたいと思います。
2011年3月11日に発生した東日本大震災により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
ミズノ株式会社は、被災された皆様の救済や被災地の復興支援に役立てていただくため、義援金とスポーツウエアなどの救援物資を送らせていただきました。
一日も早い復旧・復興がなされますことを心よりお祈りいたします。