MARVIS LAND > スペシャルレポート > No.3〜ウォーキングを始めよう
日常生活の中で最も基本的な動作である「歩き」を誰もが気軽に楽しめる1つのスポーツとしてとらえ、
健康的な生活に役立てていく。それがウォーキングだ。
◎今、なぜ、ウォーキングなのか/ウォーキングは効果的?/ウォーキングは腰にやさしい
ウォーキングで成人病を予防する/「一日一万歩」といわれる理由は?/エクササイズ・ウォーキングとは?
エクササイズ・ウォーキングのポイント

1994年に行われた総理府『体力・スポーツに関する世論調査』によれば「今、取り組んでいるものを含めて、今後、行いたいスポーツ」の1位にウォーキングがランキングされている。またウォーキングの大会やイベントも全国各地で開催され、参加する人々も着実に増えてきている。これまでにさまざまなスポーツがブームになったが、ウォーキングにも人々が関心を持ち始めていることは確かなようだ。
では、なぜ、ウォーキングなのだろうか?
健康・体力づくり事業財団による1990年の調査によれば、運動をしていない人にその理由をたずねたところ「時間がないから」(44.5%)「仕事や家庭で疲れているから」(32.7%)がその主な回答であった(複数回答可)。また運動を行っている人も、仕事や勉強などで毎日というわけにはいかないのが現状のようだ。
こうした状況の中でウォーキングが注目され始めた。ウォーキングは1日の中で空いた時間を自由に使ってできるため、通勤や通学の途中でもできるし、服装もとりあえずシューズを用意すれば間に合う。気が向いた時にいつでもどこでもできるという気軽さから長続きしやすく、長続きするから体力もつき、普段の生活の中でも疲労を感じにくくなる。また、苦しくないペースから始められるため、年齢を問わず楽しめる。徐々にペースを上げていくことで身体を慣らし、他のスポーツへと発展させていくこともできるのだ。運動不足に陥りがちな現代人には最適といえるだろう。

手軽にできて長続きしやすいのがウォーキングの特長だが、ジョギングよりも楽に思えるウォーキングで運動としての効果が得られるのだろうか?

確かに限られた時間の中でカロリーを消費する場合、ウォーキングよりもハードなジョギングの方が効果的だといえる。しかし、運動の持続時間を考えれば、必ずしもジョギングの方が効果的とはいえなくなってきている。
運動量とは運動強度と持続時間をかけ合わせたものと考えていい。ウォーキングとジョギングを例に比較した場合、「苦しさ」の違いが運動強度の差となってくる。図の中のA、B、C3つの運動はそれぞれ運動強度も持続時間も異なっているが、運動量を表す面積は等しくなっている。Aをハードなジョギング、Cをウォーキングに置きかえると分かりやすくなる。ハードなジョギングであっても持続時間が短ければ効果は高まらず、逆に楽なウォーキングであっても持続時間を長くすることで効果を高めることができる。
いいかえれば、少し苦しいけれども早く効果が出やすいジョギングをとるか、多少時間がかかっても毎日の生活の中で続けやすそうなウォーキングをとるかということになる。
高い運動効果が早く出ることを選ぶか、ゆっくりと長い目で見た運動効果を選ぶか。いずれにしても自分に無理のないペースを選ぶことを忘れないでほしい。


「歩き」と「走り」を比べた場合、どちらかの足が必ず地面に着いているのが「歩き」、両方の足が一瞬でも地面から離れるのが「走り」ということになる。
そのためウォーキングでは運動中に脚部に加わる体重の影響がランニングよりも少なくなり、脚部への負担が軽くなる。